L'eau, je suis important...




昨日帰ってきたのは遅かったし、親には悠太のことを何も話していない。


けれど、すべてをわかっているような言葉に涙が頬をつたった。


綺麗に書かれた小さなメモが不安だった僕の心を優しく包んでくれた。


“玲へ
気持ちよさそうに眠っていたから起こさずに行くわね。ご飯は冷蔵庫に入っているから温めて食べてね。
それと、泣きたいときは泣いていいんだからね。一人で抱え込んで無理して笑わなくていい。
お母さんより”



「………ふ………っ……くっ………」


メモを握りしめて、しゃがみ込んだ。


涙がとめどなく溢れた。



ぼやけた視界でメモの裏に何か書いてあったことに気づいた。


涙を腕で拭い、メモを見つめ直した。


“お前は一人じゃない。何かあったらいつでも頼りなさい。”


乱雑に書かれた愛にまた涙が溢れ、止まらなかった。


悠太が怪我をして、初めて泣いた。


不安だった。


悠太にもう会えないんじゃないか。


僕を置いて先に逝ってしまうんじゃないかと。


でもそれはみんな同じ気持ちなんだ。自分だけ泣いてどうするんだ。


宏樹くんたちのほうがよっぽど辛いのに、自分なんかが泣いてどうするんだ。


ずっとそう思っていた。