「血は繋がってなくても“親子”であることに変わりはないですもんね…。いいですね…。血の繋がりのない親子でもそうやって子供のそばにいれますもんね「宏樹っ!!!」
親子…??
悠太と龍さんが…?
じゃあ、悠太と涼太くんは…?
やっぱり兄弟?
「……っ。」
先程より声を出して制止した康介くんにハッとした宏樹くんはばつが悪そうにそっぽを向いた。
「…俺!…頭冷やしてくる……」
軽くお辞儀をして、どんどん僕達から遠ざかっていった。
「おい!宏樹!待てよ!」
宏樹くんに声をかけながら、康介くんは宏樹くんの後を追っていった。
気まずい沈黙が流れ、俯いていた顔をちらっと上げ、龍さんと麗華さんを盗み見た。
眉間にシワを寄せ、切なく辛そうなことがよくわかった。
その表情に胸をぎゅっと掴まれたような苦しさがこみ上げた。


