「康介さんはどうしたんですか?」
「先に悠太んとこ行ってる」
「え!そうなんですか!?
待たせてしまってすいません!」
僕のためにわざわざ待ってくれてたんだよね…?
申し訳ないな…。
「そんなん全然気にしなくていいから!」
優しい宏樹くんの言葉にホッと一息ついた。
それはほんとに一息で、あまりにも短い時間だった。
次第に人影が見え、それが龍さんたちだとわかると、ドクンと心臓が嫌な音を立てた。
龍さんの奥に見えた人影は悠太じゃなかった。
そこにいたのは、龍さんと麗華さん、康介くんだけだった。
「龍さん!悠太は!?」
「焦るのはわかるけど、もう少し声を抑えてね。もう夜中だし、ここは病院だから。」
思わず大きくなってしまう声にも気づかず、龍さんに声をかけられてそれに気がついた。
「すいません…」
「悠太はね、無事に銃弾の摘出が終わったんだ。」
「じゃあ…!」
「うん、手術は成功したよ。」
龍さんの言葉を聞いて、この場の雰囲気がほぐれた。
これから紡がれる言葉で大きすぎるダメージを食らうとも知らずに。


