そこから1年間、生まれ育ったこの街を離れた。
そして、高校生になった僕はまたこの街に帰ってきた。
入学式の日、暗いやつを見つけた。
コイツなら僕のことを知らないだろうなと思って声をかけた。
「それが悠太だったってわけ。」
「なるほどな。
じゃあ、玲と阿部は炎龍の先輩後輩って感じなわけか。」
先輩後輩…。
まぁ、一言で言えばそうなるね。
「うん。」
「親御さんとは今どうなんだ?」
僕を心配してか、悠太が悲しげに僕の顔をのぞき込んだ。
「親?
炎龍から抜けたときに家に帰ったから、今はもとの関係に戻ったよ?」
「そうか…。良かったな。」
ホッとした悠太は切なげに口角をあげた。
「おぅ!」


