靴を履き、舞羽の前に立った。
「じゃあ、舞羽、今日はありがとな。
お袋さんにもよろしく言っといて。」
「…………」
俺の言葉に何も返事をしない舞羽が気になり、顔をのぞき込んだ。
見ると、暗く、沈んでいるのがわかった。
「舞羽?どうした?」
優しく声をかけた。
「……らないで」
「ん?」
小さな声で放たれた言葉はうまく聞き取れなかった。
「帰らないで…」
寂しそうな表情で言う舞羽はいつもと違った。
「今日お母さんいないの…。だから…。
泊まっていかない?」
「俺は泊まっていってもいい。
でもな、手を出さない保証は出来ない。」
「え!?」
至って真面目な顔で言う俺に舞羽の顔がぼんっと赤くなった。
「こんな可愛い舞羽とずっと一緒にいるんだからな。」
「っ…」


