電車でひと駅。


やってきた、プール!


夏休み始まったばかりだけど、流行りに乗ろうとここぞとばかりに人が集まっていた。



「じゃあ、私着替えてくるね!」


「いや、更衣室まで送ってく!
何かあったら困るからな。」


夏は浮かれた野郎がいっぱいいるし、ナンパされるかもだからな。


「いやいや!何もないと思うよ?」


“心配症だね”とふふふと笑った。


可愛いな。


もし俺がナンパする側の立場としたら、俺は舞羽を絶対ナンパする。

それくらいの可愛さだ。



そう言いながらも、舞羽は握った手を離さず、2人で更衣室まで行った。



「着替えたら、ここで待っとけよ?
俺も着替えてくるからな。」



俺の言葉にコクコク頷いた舞羽の頭を少し撫でてから、俺も更衣室に向かった。