「自己紹介も終わったことですし、護衛の話に移りましょうか。」



梶原さんが仕切るようになって、阿部さんは無言になった。


もともと無口なのかな?

私のために無理していたんだろうか…?



「まず、護衛は言葉は固くて怖いかもしれませが、ただ山本さんを僕達が守るだけです。教室では炎龍の奴らもいますし、大丈夫なんですが、登下校を僕らとしてほしいんです。」



守ってくれるのはすごくありがたいんだけど、悠太くんと一緒にいる時間がなくなっちゃう…。




「あの、それって断ることできますか?」


「え!?なんで?舞羽!誘拐とかされちゃうかもなんだよ!?」



愛華がすごく驚きの表情を見せた。



「うん、わかってるんだけど…。
私、今は悠太くんと一緒に登下校してるから…。
2人の時間を邪魔されたくない…な…って」



笑顔を浮かべたけど、きっと私は困った表情をしてるんだろうな…。