東京で珍しく元日に雪が降った。
 
絵を描くことが趣味の光一は
窓越しにふわりふわり
舞い落ちる雪を眺めながら
スケッチブックに鉛筆を走らせていた。

ゆったりと流れゆく時間を満喫していると
静寂な空間にメールの着信音が鳴り響いた。
受信メールを読んだ光一の目の前に
あの日の情景が浮かんできて
まるでタイムスリップしたかのようだった。