美里--「恐っ!」


聖菜--「まぁ、あの頃よりは

       大人になったって事だよね?!」


「そう、あたしは大人の良い女になるんだ!」


『ハイ!ハイ!』 


軽くあしらわれた。



旦那さんが帰ってくる時間になり


今度は、ランチの約束をして家を出た。



「聖菜・・・辛そうだね?」


千尋は顔を歪めた。


「旦那さん、殴ってはないよねぇ?」


「思った!でも怖くて聞けなかったよぉ」


「旦那さん、ちょっと酒癖が悪いから」


「でも、そこまでされてたら

            聖菜も考えるでしょ?」



沈黙。



「ねぇ・・・結婚って・・・何?」


美里は、空を見上げた。


「分からない」


千尋は、聖菜の家を振り返った。



結婚かぁ・・・なんだろう?