カモフラージュ


目的地に到着。


シュンが仕事してる間に


近くを散歩しようと思い、トラックを降りた。



「川崎君の?」


突然、声を掛けられた。



たぶん此処の会社の人だろう


シュンの名前知ってるから、怪しくない?



「はい、一緒に来ました」


「妹さん?」


おじさんは、やたらニコニコ!


「いえ・・・違いますけど・・・」


「じゃあ?」


そう言って、小指を立てた。



返事に困り、目線を逸らして下を向く。


「奥さんは、前、一緒に来たから違うだろ?

         それに、妹じゃないなら・・・」


また、ニコニコと笑った。


「え?・・・

     一緒に来たんですかぁ?」


千尋は大きな声を上げた。


「そうそう。

     少し、お腹が大きかったような・・・」



あたしだけ特別かと思ってたのに・・・