カモフラージュ


フー!


天井がグルグル回ってるぞー!


あたしが回ってるのか?


そんな訳ないし・・・思考回路が停止した!



だから・・・


辛くない


寂しくもない


熱があってしんどい


お腹鳴ってるけど、何も欲しくない


また、眠った。



母が仕事から帰り


千尋の車があるので呼んでいた。


でも、返事がないので、部屋を覗きに来た。



「いるの?」


電気を付けた。


「眩しいぃぃぃ」


「どうしたの?電気も付・・・顔真っ赤!」


額に手を当てて、仰け反った。


「40度あるよ、この熱さは!

             すぐ、病院行こう」


慌てて部屋を出て行き、病院に電話。



バタバタと戻って来て


千尋に上着を羽織らせ、おんぶした。