すると、ヒデさんがふざけて


シュンの首に腕をまわした。


「俺の、千尋ちゃんを悲しませたら

      お前でも、承知しないからなー!」


「苦・・・苦しい・・・

 分かってるよ!お前に言われなくても!

 それに、お前の千尋じゃないからっ?!」


シュンが必死で、ヒデさんの腕を解いた。


「もう、2人とも子供みたいね!

   千尋ちゃんは誰のものでも無いの!

      みんなのものなの!ね?アハハ」


奥さんが豪快に笑った。


「ハハ!

   嬉しい様な、悲しい様な・・・微妙です」


「俺の彼女だっ!」


シュンが、千尋を抱き寄せた。


「俺のだっ!」


ヒデさんが腕を引っ張った。



バシ!バシ!


奥さんが、2人の頭を叩いた。


「馬鹿!

   いい年して兄弟喧嘩でもあるまいし!」



みんなで大爆笑でした。