涙ってこんなにもあるの?ってゆう位


泣いた。


聖菜は、ずっと抱きしめてくれてた。



「落ち着いた?」


「うん、ありがと!」


「コーヒーでも入れるね?」


聖菜は立ち上がりキッチンへ。



部屋の中を見渡す。



彼の家もこんな感じなのかなぁ



子供の写真を飾って



子供のおもちゃがあって



お揃いのスリッパがあって



夫婦の寝室があって



毎日顔を合わせて



一緒にご飯を食べて



色んな話して



喧嘩もして



たとえ愛がなくても



其処に、彼の生活がある




あたしには、何の権利も無い!