千尋も彼に視線を送る。


「嘘?」


「嘘じゃない」


「・・・」


「でも、もし彼女になってくれても

 お金がないから

 何処にも連れて行ってあげられないし

 何も買ってあげられない」


「そんな事っ!」


声を張り上げてしまった。



同じ気持ちだった事が嬉しかった。


でも、子供の話聞いたら無理でしょ


奥さんにも悪いし


そうゆう訳にはいかないよぉ


でしょ?



また、封印する?


うん



出来るの?


分からない



知らなかった頃に戻れば


大丈夫かも・・・


うん!



泣かない


笑ってさよならするんだ!