「はい!でも、お店では《社長さん》ね?」
「はいはい。
あっそうそう、ヒロにプレゼントがあるよ!」
「えぇ、誕生日でもないのにー」
「俺が勝手に作った、パター!」
「作った?どうしてですか?」
「ヒロは背が低いから
俺と同じパターを切って
ヒロの身長に合わせてあげた」
後の席に置いてある、大きな箱を指差す。
「どうしてですか?
要らないって言ったでしょ!
彼女でもないのに!」
少しキツイ言い方になった。
和馬は前を向き、静かに口を開いた。
「彼女ではないよね?・・・
俺は、仕事に集中すると連絡が出来なくなる
傍にもいてあげれない。
そうするとヒロが寂しいよね?
だから、手を出さないんだ。
でも、俺はヒロが可愛くて・・・」
「そんなぁ・・・あたしは、カズを尊敬してて
話を聞いてると、楽しいし、勉強になります。
ずっと、傍で見守ってて欲しいと思います。
でも、男と女になったらいつか終わりが来る
でしょ?それが嫌だから・・・
必死でカズへの気持ちを封印したんです!」

