おっちゃんと軽いあいさつを交わすと、 足早に改札までの階段を駆け上がった。 電車が来るまであと3分だ。 ホームに降りると、 ちょうど電車が来て扉が開く。 いつものように座席はガラガラで、 身長176cmほどある俺が寝転んでも なんの支障もないほど空いている。 発車まで1分ほどお待ちくださいというアナウンスを聞きながら、 俺はいつもの優先座席の隣の端に座った。