6ヶ月で契約している駐輪場の、 いつもの場所に自転車を停めると、 駐輪場のおっちゃんが、 いつものように声をかけてくれる。 「おーっす、いっちゃん!いってらっしゃい!」 「おっちゃん、そろそろいっちゃんやめろよ!いってきます!」 俺の名前が『壱哉』だから、『いっちゃん』。 おっちゃんとは小学生の頃からの知り合いだ。 たしか、小学生の頃によく行った 駄菓子屋さんのばあさんの息子とかだった気がする。