俺は赤くなった顔を沈めるように


ゆっくりと、細く息を吐いた。


駅に止まるたびにチラチラと横の車両を見ていると


彼女とその友達は、


俺の高校の最寄りの


前の駅で降りて行った。


この辺の高校と言えば、


そこそこの進学校か、


名前を書けば受かると噂の


言わばバカ校ぐらいしかない。


そこのバカ校には俺の友達も何人か行ってて、


ヤンキーの塊だということは知っているから


きっと彼女は進学校のほうだろう。


もしかすると他の高校かもしれないけれど。