「それじゃ」


そう言って背を向けて帰ろうとする颯くんを「颯くん!!」と呼び止め、駆け寄る。


「ん?」と不思議そうに振り向く颯くん。



「あの!ありがとう颯くん!」

私より20センチくらい背の高い颯くんを見上げ、満面の笑みを浮かべる。