-------- 夢を見た。 「舜くん、だいすきっ!」 「俺も好きだよ、杏理」 幸せそうに見つめ合う、私と舜くん。 夕暮れのオレンジ色に染まった教室で、ふたりはどちらからともなくキスをする。 教室で好きな人と、思いが通じ合う瞬間。 それはまさに、私が小さい頃から憧れていたマンガのような世界で。 舜くんが、私を見下ろして微笑みかける。 「杏理、俺とーーーーー……」