「ふぇぇ〜〜……っ!!!」



「…いい加減泣き止みなさいよ。別に舜くんと別の大学に行くわけでもないんだし」



そう言って、私を冷たい目で見下ろすひろ。


月日が経って、今日は高校の卒業式。



突然東京の大学を受けると言い始めた舜くん。

舜くんは、地元に残る気満々だった私を「俺、遠恋なんて無理だから」とばっさり却下。


特に地元でやりたいこともなかったこともあり、私は舜くんと同じ大学を志望した。



…のはいいんだけど。




「こ、この数字は…ほんとに偏差値ですか…?」


「当たり前でしょ。

杏里、勉強するよね?」


「…ひぃぃぃっっ…!や、やります!!!」