「杏理!まずこれ乗ろっか」 笑顔で指を指すのは、 「フライング…ジェットコースター? なにそれ、すっごく楽しそうっ!」 去年オープンしたばかりの絶叫マシンだった。 無類のジェットコースター好きの私にとっては、一度は乗ってみたい代物だ。 「いこいこっ!舜くんっ、楽しみだね!!」 「ちょ、杏理待てって」 一気に興奮した私はすぐに舜くんの手を取って、ぐいぐいと引っ張る。 気づけば私はさっきまで不安に駆られていたとは思えないほどに、デートを楽しんでいたのだった。