…なーんて、言えるはずもなく。 私は女の子をかき分け、舜くんの服を少し引っ張る。 「しゅん、くん…」 私が発したのは、か細くて弱々しい声だった。 でも、そんな私の声に気づいた舜くんは私を抱き寄せ、 「俺らこれからデートだから。邪魔しないで」 と言い放ち、その場を離れた。 「杏理、ごめん。杏理待ってたらなんかわらわら集まってきて…」