「ぷ……っ!!!」



「え?」


突然の音に反射的に教室の外を見やる。

そこにはなにやら必死に笑うのを我慢する様子の舜くんがドアにもたれかかっていた。



「杏理…なにしてんの?」


「いやっ…あの、これは…自分に、喝を入れようと思いまして…」


あぁ〜〜っ恥ずかしい…!

頰叩いてるとこ見られたんだ…!


穴があったら入りたい…っ


「喝?」と私がなにを言ってるかわからないと言うように笑いながら首を傾げて、教室に入って来た。