ここはひとまずひろの試合に集中しよう!
「杏ちゃん!!真広ちゃんすごいね!!」
「うん!!」
久しぶりに見たひろのバスケは、やっぱりすごかった。
相手チームに現役バスケ部がいるにもかかわらず、何人もスイスイと交わしてあっという間に点を入れる。
「うぉぉおーーーーーっっ!!!」
「真広ちゃーーん!!!がんばって!」
ひろが点を入れる度、大勢の男子から歓声が湧き上がる。
苦笑いしていると、隣から「なんだよ…」と言う声がボソッと聞こえていた。
思わず隣を見やると、颯くんがなにやら不機嫌そうに男子たちを睨んでいた。

