私たちは颯くんの隣に座らせてもらった。 とここで、私の頭にある疑問が浮かぶ。 「…颯くん、舜くんは?」 「あぁ、誘ったんだけど『俺他の試合見てるわ』って言って断られたんだよね〜」 颯くんはあいつどうしたんだろうね、と笑った。 「あのね、颯くん。実は…」 ピーーーーーーッ! あの日のことを颯くんに言おうとしたところで、試合が始まるホイッスルが鳴った。 「ん?杏理ちゃん?」 「ううん、また後で言うね!」