「あ、杏理ちゃん!ここ隣座りな!
…と、こちらは?」
颯くんは私の後ろに隠れている花音ちゃんを見て、不思議そうに首をかしげる。
「こちらはクラスメイトの宮本花音ちゃん!で、こっちは7組の野々原颯くん!」
「花音です。野々原くんよろしくね〜!」
颯くんはしばらく何か考えた後、
「あぁ!杉本の彼女さんだ!
こちらこそ、よろしくね!」
花音ちゃんと握手を交わした。
「あれ?颯くん、花音ちゃんの彼氏さん知ってるの?」
「うん、結構仲いいんだ。
…ふーん、だからあいつ、紹介したがらなかったのか〜」
「なるほどな〜」と言って颯くんは、じーっと花音ちゃんを見た。
「え??」
「ううん、なんにもない。
あ、真広ちゃんの試合始まるよ!」

