香蘭《大切な人の為に。》


「おはよ〜」

「香瑠!いつまで寝てるの!」

やばい。お母さんお怒りの様子。

私、古賀 香瑠《コガ カオル》は朝が弱いのだ。


私はしぶしぶテーブルに付き、朝食を食べる。

食べ始めて10分くらい。
よくやく準備を始める。

って、ほんとにやばいじゃん!
時計の針は8時半を回っていた。
仕方ない。今日はバイク使おう。


ブルンッブンッブンッ

私は慣れたようにバイクへ股がる。
これが私の日課になっていた。


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キーンコーンカーンコーン

よし!ギリギリセーフ!

「香瑠!またギリギリじゃん!」

「どーしても、朝駄目なんだよ。苦笑」

「もぉ!早く起きなよ!」

早稀はいつもの様に頬をパンパンにして怒っている。

安齋 早稀《アンザイ サキ》とは、高校入ってすぐ仲良くなった。
早稀は、栗色の髪でスポーツ万能。サバサバして一緒に居て落ち着 く。

___ でも、そんな早稀にも言えない過去がある。。。。___

私の過去を知って、離れていく人は数え切れない程居た。





キーンコーンカーンコーン

退屈な授業も終わり昼休み。

私と早稀は、いつもの屋上でお弁当を食べていた。
今日は、晴天だけあっていつもより人が多い。

「いい天気だねぇ〜」

「うん!いつもこんなに人いないのになぁ〜」

いつものように呑気に話していると。。。
いかにもヤンキーな集団が近づいてきた。

「おいっ。お前が香蘭の総長か?」

リーダー格であろう男が話しかけてきた。

「えっ?」

早稀は、目を丸くしてビックリしている。
そりゃ、ビックリもするよね。苦笑
香蘭《コウラン》は全国1位の暴走族であるからだ。

「何のこと?」

とりあえず惚けてみる。
惚けるだけでは、信じないだろうが。。
今ここで、早稀にバレるのはまずい。

何かを悟ったのだろうか。
その男は私の腕を掴んだ。

「ちょっと来い。」

「…。」

「えっ。香瑠ダメだよ!」

そんな早稀の声を無視して、その男に着いて行った。
連れてかれた場所は、誰も使わない空き教室だった。