「ねぇー魁竜!」

「うん?どーした?」

「どこ行くの?」

「着いてからのお楽しみな!」

そんな笑顔で言われると、ドキドキしちゃうじゃん///

しばらく走ると、海の音と磯の匂いがしてきた。
私の大好きな海だ!

「着いたぞ!香瑠海好きだろ?」

「なんで、わかったの?」

「慶和に聞いたんだよ」

え、慶和兄に???

魁竜は続けて言った。

「香瑠の喜ぶ顔が、笑顔がずっと見たかったんだ。」

「私そんな辛い顔してたの?」

「あぁ。俺は香瑠が辛そうにしてるところもー見たくないんだよ。」

知らなかった。そんな風に思ってくれてるなんて。。。
自然と涙が流てきた。
私こんなに涙脆かったっけ??

「あれっ。。?なんで涙が。。。」

「辛かったな。泣きたいときは俺のとこ来い。」

「いいの?迷惑じゃないの?」

「誰がお前のこと迷惑って思うんだよ!」

って、優しく抱きしめてきた。
あぁー、やっぱり魁竜の腕の中は落ち着く。。。
好きだなぁ。。。

この人なら大丈夫だよね。
慶和兄が信頼してた人だもんね。

魁竜ありがとう。好きだよ。