腐灰異端




さあ 何を隠そうか

殻に贖罪の痕を
刻まれては
逃げられない



数知れず指を折り

指の数が足りず

知恵遅れは

折檻を数えられない



忌まわしさを知らぬ
無垢にさえ

加えて残酷を

大人が与えていく




望まれない
触れはしない
産まれてしまった
罪悪感を
生きている証拠に
してしまえばいいさ



届かない叫びを
噛み殺す夜


絶望を
子供は抱いて


親を殺す夢を見る