話すとき、声が震えた。








手も震えた。









総「…すみません。話させてしまって…。」









話し終えると優しい沖田さんに戻っていた。










申し訳なさそうにうつむいている。













陽「大丈夫です。」












そっと沖田さんの手に自分の手を重ねる。








私は大丈夫だよ。









私のためにそんなに悲しい顔をしないで。








そう、伝わるように。












陽「神様は乗り越えられる試練しか与えないって言うし、土方さんと出会ったのも、同じ部屋なのも忘れる為の試練なんです。」












そう言って微笑んだ。










陽「いつまでも、立ち止まってはいられないですから。」