浅葱色の君へ

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壬生寺:陽妃の過去








中学2年のとき。








かっこよくて、サッカーが上手で、みんなの憧れの先輩がいた。










先輩のことを好きな子はたくさんいて、私も例外ではなかった。










あの日は冬だった。







1月の終わりの寒い日。








1人で帰ろうとしたところで肩を掴まれた。











そこには先輩がいた。










先「君、市城 陽妃ちゃん?」










陽「そ、そうです。」











憧れの先輩を前にドキドキが止まらなかった。











先「ねえ、これからデートしよ?」













陽「え!?」