~数ヵ月後~
『あーーーーーーーーーーーーーー』
『びっくりしたぁ~。もぉ~。』
あ。牛が鳴いてる。ここ牧場だったっけ...???
っていうのはまあおいといて。
牛みたいにもぉ~って言ったのは私の心友の梨岡 遥。
ショートカットの黒髪ちゃん。
私はそんな遥の声を気にせずまた叫んだ。
『もぉ~。つらぁーい』
ペシッ。
いたいんですけど...。真似したら叩かれたんですけど。
『あー。これ絶対骨折したわ~』
『馬鹿なこと言ってんじゃないわよ。どうしたの?また良太先生の事?』
あっ。こいつ勘だけはするどいなぁ。
『うん。』と私はいった。

先生に会ってからけっこうたつ。
先生はみんなが思うほどクールじゃないところ。
時々みせる笑顔がめっちゃかっこいいところ。
いろいろな先生の一面を知った。
私はそんな先生が大好きになってしまった。
最初は本気じゃなかった恋に火がつき、私はいつのまにか先生を目で追うようになった。
でも意外と先生は生徒に人気がある。
でも私が『良太先生は私のだから!』というとみんな『そっか...』といい苦笑いをむけてくる。
それでもいい。だってあなただけは譲れないもの。