私たちが校門まで来ると人だかりがすごく、たくさんの声が聞こえた。
「うっわ!すごーい!」

「何あの車!」

「ってかあの人ちょーイケメン!」

「執事?みたいな格好だよね。」

どうやらこの人だかりの中心にいるのはすごい車となぜか執事服?を着たイケメンさんらしい。

沙奈と一緒にこの人だかりをなんとか通り抜けようとするけれど、これはかなり至難のわざだ。


やっと人だかりの先頭まで行けば、私たち2人とも疲れ切っていた。
「花梨大丈夫?」
「うん。大丈夫。沙奈は?」
「大丈夫だよ。」