月宮家と言えば庶民の私でも知っている超大手企業だよ!

「月宮家とは海外にも進出している大手企業の名前でございます。その当主である月宮拓馬(takuma)様がお嬢様にお会いしたがっております。」

「どっどうしてそんなすごい人が私なんかに?」

「申し訳ありません、お嬢様。それは私からお話しすることは出来ません。」

「そうですか。大丈夫です。」

とりあえず、世界的にすごい月宮家の当主が、訳あって私に会いたがってるってことがわかった。

ほんと意味わからなすぎなんだけど。

「あの、快斗さんがさっき言ってましたよね。私の専属執事だと。あれはどういう意味なんですか?」

「はい。それは言葉通りの意味で、お嬢様にだけに仕える専属執事と言うことです。」

「その専属執事は普通の執事とどう違うんですか?」

「はい。専属執事とは、お嬢様から片時も離れず、朝起きてから夜寝るまでお側で身の回りのお世話をさせていただきます。」