私は学校を出たこの車にゆっくりと揺られていた。

隣にいる快斗さんは、全く気にしていないのか、にっこりと爽やかな笑みを浮かべたままだ。

「あの、快斗さん。私は、この車はどこに向かっているんですか?」

「はい。お嬢様はこれから月宮家のお屋敷に向かわれます。」

「月宮家?」
月宮、、、つきみや、、、tukimiya
、、、ん?

もしかして、もしかして、あの月宮家?!