りおside

病気になって、初めて気付いたことが沢山ある。

命の大切さ・家族の温もり・生きるということの意味。

病気になる前は、命があることが当たり前だった。

『生きるということの意味』も知らなかった、、、いや、知る必要がなかった。

家族の温もりにも、気付けなかった。

でも、『癌』という病気が気づかせてくれた。

命の大切さに、家族の温もりに、生きるということの意味に、、、。

きっと、この世の中に、『当たり前』のこ

となんて一つもなくて、全てが特別で『あ

りがたい』ことなんだと思う。

命があること、生きてること、家族がいる

こと、、、その全てが『当たり前』のよう

で、実はとても『ありがたい』ことなんだ

と思う。

そんなことにも、気付けなくて何でも『当たり前』だと思ってきた、私。

親に、感謝してこなかった、私。

『ありがとう』の一言も言えなかった、私。

今更後悔しても遅いけど、「あの時、『あ

りがとう』って言えば良かった」って何度

も悔やんだ。

『もっと早く、気がつけば良かった』って何度も思った。

後悔して、自分が情けなくなって、『どう

すればいいのか?』『私は、何をすればい

いのか?』、、、答えを探し続けた。

でも、そう簡単には、見つからなくて、、、。

もう、いっそのこと『考えるのをやめてしまおうかな?』とも思った。

でも、考えるのをやめてしまったら、今ま

でのことが、全てパーになってしまう気が

して、何度も自問自答を繰り返した。

そうして、見つけた答えが、『命があるこ

と、生きてることに感謝して、人生を全う

しよう。そして、お母さん・姫(ひいな)に

「ありがとう」っていう気持ちを伝えよう』だった。

お母さんには、『私を産んでくれて、ありがとう』って、、、。

姫(ひいな)には、『私を母にしてくれて、あ

りがとう。生まれてきてくれて、ありがと

う』って伝えられたらいいなと思う。

まだ、恥ずかしくて、お母さんにも姫(ひい

な)にも言えてないけど、生きてるうちに伝

えて、未練なく天国に逝けたら、きっとこ

れ以上の幸せはないと思う。

だから、伝えられる日がきたら、恥ずかし
がらずにちゃんと伝えようと思う。

『ありがとう』って、、、。