母side

余命宣告されたあの日。

りおは、私に『私が死んだら、姫(ひいな)のことお願い』と言った。

私は、りおに『何バカなこと言ってるの!』と言おうとした。

けど、りおの目は本気だった。

りおの目には覚悟があった。


『私が責任もって育てるから』

気がつけば、そんなことを口走って言っていた。

きっとこれが、私なりのりおの覚悟にたいする応えだったんだと思う。

『きっとこれが、、母親として、してあげられる最後のこと』

そう思った。

だから、母としての覚悟を決めた。