「にゃー」


どこからか猫の鳴く声が聞こえた。


振り返ると2匹の黒猫がこちらに向かってきた。


その目は金眼と銀眼をしていた。


なぜ、ここにいるのか。


だって、この黒猫は俺がリサと見つけた猫なのだから。


いや、待て。


気のせいかもしれない。


猫なんてこの世界には何百匹もいるのだから。