アルドベリクの王妃、ジゼル様は母と親友らしい。 「でしょ?私の自慢の娘よ」 母がそう言うから嬉しくて泣きそうになってしまった。 「セリナちゃん、紹介するわ。息子のシエンよ」 私は王子を見つめる。 「アルドベリク第一王子、シエン・アルドベリクです。よろしくお願いします」 王子も私を見つめる。