「ユイのせいじゃないわ。父さま、ご心配なさらずに。私は彼を何とも思っていませんでした。それに彼にはリサと名乗っておりました。最後に会ったのは1年も前のことです」 「…きっと素敵な人だったのね、セリナ」 「はい、母さま。素敵な…方でした」 リアムのことは忘れる。 私には婚約者がいるんだから。