父はそう言いながら私の頭に手を置いた。


そして、優しく撫でた。


「ごめんなさい…。でも聞いて、セリナ。あなたのことを考えない日は1日だってなかったの」


母は私に抱きついた。


「あなたを捨てたわけじゃない。あなたを守るために森に住まわせたの」


そっか…


私、捨てられたわけじゃないんだ。


よかった…。