「…クィントゥス国王である父さまが決めたことなら、私は従うだけです」


「いいのか?」


「はい。それがクィントゥスの王族に生まれた者の定めです」


全ての決定権はクィントゥス国王が握っている。


本で読んだことが活かせてよかったわ。


「…今日はもう休みなさい」


「ありがとうございます。失礼します」


私は足早にその場を後にした。