この場から逃げ出したい。


そんな衝動に駆られながら


クィントゥス国王、ノモス・クィントゥスと


王妃、ヘルミーナ・クィントゥスを見つめる。


「早速だが、お前に紹介したい者がいる」


「クオン、レオナ、アルト。挨拶なさい」


紹介したい者?


クオンは1つ年下の弟。


「姉上。お久しぶりです。第一王子、クオンです」


甘えん坊だったクオン。


なんだかしっかりしたみたい。