私はいつまでこの家にいなければならないのかしら。


そう思いながら他にすることがない私はたくさんある本を黙って読み始めた。


「セリナ様」


「何?」


呼びかけてきたハルの顔を見ずに問う。


「国王陛下からのお手紙が本と共に届きました」