2匹は迷わずセリナのところへ向かう。 「ツツジ、リナリア。どうしたの?」 ツツジ、リナリア。 俺とリサしか知らない名をなぜセリナが知っているのか。 「…セリナ。その猫は?」 不思議でたまらない俺はセリナに尋ねる。