‥‥─。

「え?涼に会ったの?」

部室に行きながら,秀は壱紀に今日の出来事を話した。

「まさかそんな所で会うとは思わないもんねー。びっくりしたでしょ?俺も初めて会った時ズバリ過去を当てられたんだ‥。」

「あいつの言ってる事やっぱり‥本当の事なんだよな。」

「少なくても俺はそう思ってるよ。だって見てきたかのように語るんだもん。」

「そっか‥。」

彼女のお陰でなんだかテンションが下がりっぱなしの秀。

「元気出してよ!しゅーちゃん!ほら部室着いたし!」

壱紀が部室のドアを開けた。


「ちはー!壱紀しゅーちゃん組入りまーす!」

‥と部室に入った二人が見たものは。


「うるさい。」

なんと先程の涼が煎餅とお茶を飲みながらソファでくつろいでいたのだ。


「りょ,涼?!なんで?!」

噂のご本人登場で,さすがの壱紀もびっくりしていた。

「ここは私の部だ。他に理由がどこにある。」

涼はそう言い,テレビを見ながらまた煎餅を頬張る。

「あの~,ゲームしたいんだけどさーι」

「知ってたか壱紀?100年に一度の大不況らしい。私達の将来は絶望的だな。」

まるで茶の間でニュースに嘆くお年寄りのようだ。

「おいιどーなってんだよ!なんなんだよあの年寄り臭いキャラは!」

「あっちが涼の素なんだよしゅーちゃんι」

二人は涼の後ろで小さくなりながら囁いていた。