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「2-Bの森月 秀君ね。あ,ここに名前書いてくれる?」
秀にペンを手渡したのはF部顧問の教師。
名前は『真川 有子(マガワユウコ)』。まだ若いがその活発な性格で生徒からの信頼も厚い教師だ。
「つか顧問がいたなんてびっくりです。あんな生徒だけで勝手に作ったような部に。」
「そうねぇ。でもあたし一応正式な顧問はバスケットだから,殆ど顔出せないんだけどね。部員が部員だから一応目をつけなさいって,理事長からのご命令なの。」
「゙外れ者゙だからすか?」
「そうねー。でもあたしの見る限り,問題を起こすような子達じゃないけどね。あ,『奈央(ナオ)』にはもう会った?」
「奈央?誰すか?」
「F部の部長よ。生徒会の副会長もしてるの。会ってないなら早めに会っておいた方が良いんじゃない?あの子今の時間帯ならいつも図書館にいるから。」
「どんな人なんですか?」
「外見はかなりの美形よ。すぐ分かると思うわ。」
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急遽部長に会う事になった秀は,真川に言われた通りに図書館へ向かった。
プラザと呼ばれるこの学院の一番目立つ建物に位置しているため,秀は迷わず辿り着く事が出来た。
「すげ-美形って情報だけじゃなι」
ガラス張りのドアからそれらしき人物を探していると─
