男子生徒は動じてない様子で,テーブルにあったジュースを口に含んだ。

「ここは『F部』。外れ者の集まりって言えばそうなるが,放課後を自由に過ごす部だ。ちなみに俺は副部長の『辻谷京治(ツジタニキョウジ)』。宜しくな。」


「は‥はぁι」

「秀とか言ったな,どっから転校してきたんだ?」

「慶羽第一高スけど‥」

「マジかよ?!スポーツの名門じゃん!すげ-な!だったら是非うちの部に入ってもらわね-とな!」


「いやあの‥ι」

「絶対楽しいからさ!しゅーちゃん!!決定-!!!」

壱紀にバシッと肩を叩かれる。





こうして秀は謎のF部に入部する事となった。
そしてこの彼らとの出会いが,後に訪れる運命のいたずらへの序章となる事は今の秀は知るはずもなかった。