「虎だから大丈夫だよ?」 「お前らが2人になる事自体むり」 もはや外にいる人の心配をしていない龍に苦笑いして玄関の扉を開ける。 「ごめんね、虎。お待たせ」 「んーん、大丈夫。下に車まわってるからね。」 パンプスを履くと腰に逞しい腕が回る。 「虎にももう震えねぇか。」 龍の優しい言葉に頷いて見上げる。 でもその言葉と裏腹に顔は不機嫌そう。 「そんな事で妬かないでよ。でも嬉しいよ」 そんな事を喋りながらエレベーターを降りると安定の強面さん達がズラリと並んでいる。